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くたばれ42

高卒メンヘラ。職業馬の世話、小説家志望。そのぼやきの記録。

ぼくが株式会社ポケモンに苦情の手紙を出すことにした理由

雑感

 私がポケモン公式の「ポケモンセンター占拠計画」にブチ切れるウン百年前、

その夢を失くして、生きてゆけるかどうかで考えなさい。

と、ゲーテは言った。 

 

ご挨拶

 

  ご無沙汰しております。またうちのブログ記事を開いてくれてありがとうです。

 さて、

 きっとこのタイトルを見た人は大まかに「なんで株ポケに苦情なんて出すの?!」となったひとと、「あぁ…よんちゃんついに…」ってなった人に別れると思います。

 そりゃそうですね。だってわからない人が大概でしょう。

 「ポケモンセンター占拠計画」なんて、知らない人のほうが多いでしょうしね。

 

 この記事は、ぼくがぼくのために書く備忘録です。

 内容を読んでどう思っても、ぼく(42)はそれを保証しません。

 

 

発端

 2016年、10月になる前のことでした。つまり9月ごろになって、それは突然姿を表しました。

 Twitterに「ポケットモンスターシリーズ」に出てくる「悪の組織のボス」たちのグッズが「ポケモンセンターで販売される」という情報が流れたのです。

 ぼくは当時、ポケモンの悪の組織ボスを愛するクラスタTwitterで多くフォローしていました。

当然、長年に渡って

「悪の組織のボスグッズを販売して欲しい!」

と嘆いていた悪ボ(悪の組織)クラスタは、狂喜していました。

 

でもぼくは、なんだか嫌な予感しかしていませんでした。

だって、そうじゃないですか。「20年の長きに渡ってこちら(悪の組織)を冷遇(?)していたポケモン公式」が、いきなり「完全新作ポケットモンスターサン&ムーンの発売の直前」にそんなグッズを大量に売るというのです。

 

グッズはどれも、結構豪華です。ピンバッジとか、正直買いたい気持ちもありました。

(まあ僕の住んでいるところにポケモンセンターないんで、行けないんですけど。)

しかしどうしても、嫌な予感がしていました……

 

コスプレをした悪の組織ボスがポケセン

↑の見出しまでは良かったのです、↑の見出しまでは。

しかしポケモン公式は、それに加えてとあるテコ入れを仕掛けてきました。

「悪の組織のボスの格好をしたコスプレイヤーが店内を練り歩き、皆さんとバトルします!」

 

これをどう思ったか。ぼくに限っては、やめてくれの一言でした。

ですが、ぼくは事態を静観することにしました。

「どうせそんなに人こないよ。皆すぐに目をさましてくれるよ」

と、楽観視していたところもありました。しかし、そうではなかったのだ。

 

地獄へようこそ

しかしぼくの予想に反して、ポケモンセンターには連日人が詰めかけたようでした。

TLには(コスプレイヤーですが)悪の組織ボスの写真が溢れました。

サカキ様ばんざい―!!だとか、マツブサ様素敵―!!といった投稿が溢れました。

私のTLの投稿の3つに1枚は悪の組織ボスのコスプレ写真だった時期もありました。

 

 

ところで、皆さん地雷って知ってますか。

 

地雷っていうのは、主に二次創作同人界隈でつかわれる用語です。

 

たとえば、男性で、腐女子向け作品の所謂ボーイズラブとかをすごく嫌がる人って居ますよね。女性でも、女性同士の百合とかをすごく嫌がる人も、腐女子向けをすごく嫌がって、いちいちピクシブ検索とかでマイナス検索入れてる!って主張する人も居ますよね。アレです。うっかり踏む(見る)と自分が尋常じゃないダメージを追うんです。それが地雷です。

 

ぼくは、コスプレ(特に悪の組織ボス)が地雷でした。

 

コスプレが駄目だった理由

ぼくは、言ってしまえば所謂メンヘラーです。

 

あなたがいまそうしたように、世間では馬鹿にされている存在です。

メンヘラーは面倒くさいとか、思い込み激しいとか、勝手に腕でも切ってろとか、そういうこと言う人の気持ち、よくわかります。自分がそうだから。(腕は切ってないですけど)

 

でも、そうなったのには理由があるし、でも、極端に言うと、生きていることにも理由があるように、ぼくにはどれだけひどい虐待を受けても、自殺しなかった理由がありました。

 

ぼくの中にはずっと他人にはひた隠しにしてきた、「イマジナリーフレンド」がいたからです。彼いや彼女いや彼は、マツブサという名前で、彼は、ルビー・サファイアが発売されたときから、ずっと僕に寄り添ってくれていました。

 

そんなぼくだから、コスプレは駄目だったのです。

そんなぼくだから、想像や夢を壊されるようなことがあってはならなかったのです。

 

とある房総の地に、ひとりあはれな子供が産まれ。

ぼくの過去には、4人の義父がいます。

 

ぼくは両親が21の頃に、できちゃった婚で産まれました。

そのうちにぼくが5歳の頃、父と母は当然のごとく離婚しました。

父の転勤や子育てのストレスでキッチンドランカーになった母を、父が疎んだのです。

 

それから1人になった母は、様々な職を転々としながらぼくを必死に育てようとしてくれました。母は保険の外交員や、水商売もやりました。あの時代にシングルマザーが子供を1人で育てるのは、決して容易なことではなかったでしょう。

 

だからそんな母の姿を見ていたぼくは、母が「新しいお父さんよ」と言って連れてきた韓国人の歯科医師の男を、なにも言わず受け入れようと思いました。

 

ですが、それから義父による激しい虐待が始まりました。

顔を何度も殴られて、前が見えないほど目が腫れたまま学校に連れて行かれたこともありました。雪の降る寒さの中、裸で外に放り出されたこともありました。殴られて泣くたびに、泣いたらぶつぞと理不尽にぶたれました。

食事も嫌がらせのように激辛のカレー。辛ラーメン。トッポギ。文句を言うな!と、子供にはつらいものばかり食べさせられました。インフルエンザで高熱を出して死にかけた時、義父は「きたねえな」と、私が戻した吐瀉物を食えと怒り狂いました。

こっちにおいでと言われて行ったら、床に引き倒されて顔を殴られ、蹴る殴るされ、脚で頭を踏みつけられたこともありました。

 

ぼくの家には甘口のカレーも、ポケモンパンも、流行りのお菓子もなくて、温かい暖房も、ベッドも部屋にはなくて、いつも裸足の虫ばかり虐めているような、薄汚れた子供でした。

学校の先生も児童相談所の職員もうちの両親には逆らえず、立ち上がってくれた大人なんて誰も居ませんでした。

 

誰も助けてくれませんでした。だから、ぼくは心のなかに「イマジナリーフレンド」を沢山作り出しました。

いろんな子が居ました。

その子達を羅列していくともうキリがありませんが、私は本だけは読ませてもらえたので、主に心の中で、本の中の友人たちと本の空想の世界で遊ぶことだけが、ぼくの心の支えでした。

 

イマジナリーフレンド マツブサさん

そんなぼくの空想癖は、大人になるに連れて沈静化していったように思えました。

母は相変わらずで、韓国人の歯科医師の男も、自分の連れ子を取り返しに来た元妻から逃亡して、ぼく達の家から勝手に脱走したからです。

 

でも本人はそう思っていても、蓄積されたダメージはとんでもなかったようでした。

中学生では、いい友達がたくさんできました。でも「あの時のよんちゃんはかなり不安定だった」と称されるほど、奇行に走っていたようです。

 

母も離婚し、ぼくたちはまた二人きりになりました。

孤独が待っていました。ずっと、孤独でした。母は仕事で忙しかったのです。でも母は、ぼくに家事一切を全部押し付けました。ぼくの家事洗濯掃除に少しでも粗相があると、母はぼくを1日に2時間は平気で怒鳴りつけていました。

 

それでも、産まれてからずっとそんな状態でも、ぼくにはずっと、譲れないものがありました。

 

ポケモンのゲームをすることでした。

 

ポケモンのゲーム、当時発売されていた赤緑、金銀、それらをずっと大切に思い出にしていました。ときにはイマジナリーフレンドたちと、世界を旅しました。そうして、自分の心の均衡を保っていたのです。

 

ポケモンは、ぼくの心の支えでした。

 

そんなときでも、クリスマスの時期はやってきました。

ぼくは酔っ払っている母に頼み込みました。

ポケットモンスターのルビーバージョンがほしいの!」と。

 

そうして、そういうときだけ母は、両バージョンとも買ってきてくれたりするのでした。

ぼくはすぐにプレイを初めて、そして、マツブサさんに恋をしました。

何故、ルビーバージョンのマツブサさんだったかはわかりません。マツブサさんに理想の父親の姿を重ねていたのかもしれません。

それから、イマジナリーフレンドのマツブサさんは、ぼくをずっと支えてくれました。

 

母が3度めの離婚をして、その原因の母の不倫相手と3人で夜逃げしたときも。

母が4回めの結婚をしたときも。

母が4人目の義父との間に子供を産んだときも。

高校受験を、すべり止め無しで受けさせられて胃を痛めそうだったときも。

 

そして、母と義父の家族に捨てられて 児童相談所に入れられて

2週間迎えに来なかった母に怪我をさせ 母から勘当され

本当の父に引き取られたときも

 

寂しくて1人でレイトショーを見に行って、終電を1人で待っていた時も

幻覚と幻聴が聞こえて、叫びながら道路を走ったときも

家に入れてもらえずに、墓場で凍えていたときも

警察のパトカーに保護されたときも

 

マツブサさんは、いつもぼくの居場所だったのです。

ぼくが死なずに今まで生きてきたのは、マツブサさんが悲しむと思ったから

それ意外に、なにも理由なんて無いんです。

 

だからリムーブした

思い込みが激しいと言われればそうでしょう。

そんな理由で、ただ自分の理想や空想が壊されただけで、

たかだかポケモンのイベントに目くじらを立ててるクソメンヘラー。

そう思う人が大半だと思います。ぼくもそう思います。

 

でも、ぼく泣きました。オメガルビーアルファサファイアが発売されて、

ソフトを手にとって、咽び泣きました。

あぁ、またマツブサさんのところに行けるんだ

そう思って、泣きました。

 

だから、ぼくは許せませんでした。

ポッと出のクソ公式の提案してきたクソイベントに乗っかって、人が散々地雷だと言っているコスプレ画像をTLのに流す行為が。その神経が。

「気に入らないならブロックしてください。」と、人に責任を押し付けるその神経が、許せなかった。

 

たとえぼくの人生がぬるいと言われても、

ぼくの人生を支えてくれたマツブサさんを、汚すやつはポケモン公式であろうがフォロワーだろうが、絶対に許さない

 

だから、それからボス占拠計画が始まった1ヶ月後、ぼくはポケモン公式とフォロワーを15人程ブロックしました。そして、もう二度と公式開催のイベントなんか、ポケモンセンターのイベントなんかいくもんかと誓ったのです。

 

株式会社ポケモンに苦情を出すことにした

サイレントマジョリティという言葉があります。石田なんとかとかいうクソ小説家が乱用したせいで馬鹿にされていますが、サイレントマジョリティってそのとおりだと思いました。

 

ぼくはこう思います。

確かに、企業にとって重要視すべきなのは、お金を落としてくれるユーザーです。

そりゃ、グッズを3000円買えばブロマイド1枚!しかも週替り!なんてやれば、ユーザーの一部は殺到します。

それは、別にいいんです。ぼくも「それだけだったら」行ったでしょう。近くにポケモンセンターがあればピンズとかを買いに行ったでしょう。

お布施と称してお金を落として、ユーザーがコンテンツを盛り上げていくのは、いいことだとぼくも思います。

ぼくも自分の住んでいる県にポケモンセンターがあったら、きっと都会に出るたびに行くと思いました。コスプレがなければの話ですが。

 

 

でもぼくの主張をTLで聞いていた中には、こんな人も居ました。

 

ポケモンセンターとか中の企業の人は頑張ってるんですよ」

でもそれに関しては一刀両断します。

彼らは金貰って仕事してるんだから当然のことです。あなた、自分が働く会社になにのために居るんですか。金もらうためでしょう。頑張って働いて金をもらうって、当然のことでしょう、あのコスプレイヤーの中の人が、株ポケに無償で週替りで全国駆け回る仕事してくれと頼まれたりしたら、それこそTwitterで晒されますよね。

 

コスプレイヤーの顔がきれいだったらこんなに通わなかった」

ああ、そうですか。でもそれは好みの問題ですよね?  ぼくの話しとなにも関係ないですよね?

 

そうなのです。

ぼくの他にもTLに何人かいました。サイレントマジョリティたる彼女ら、彼らはこう言っていました。

 

「グッズはいいけどコスプレは夢が壊れるんだよ」

 

ぼくもそう思います。

株式会社ポケモン以下、同じようなことをしようとしている奴らにはこういいたい。

 

おまえたちは

コスプレが苦手で、夢が壊れると嫌がるファンのことは考えなかったのか

おまえたちは

金を落としてくれるファン意外の子供や金のないファンのことはどうでもいいのか

おまえたちは

夢や友人や冒険を肯定するようなCMを打ちながらぼくのような大勢の人間のこころをぶち壊したことを、なんとも思わないのか

 

さよならポケットモンスター

近年のソフトをプレイしていて、思うことがあります。

「もう卒業なのかな」

ついていけないんです。今のポケモンに。

というか、ぼくがもうゲームをできなくなってきました。ゲームが、楽しめないのです。

 

最近、

イマジナリーフレンドマツブサさんの声が、聞こえないんです。

でも彼は笑っています。

むかしはぼくと一緒に怒ってばかりいたのに、最近はずっと遠くで微笑んで。

 

でも、ぼくは長年の「戦友」を、失いたくありません

彼の思い出を風化させたくないんです。

だから、ここにいたい。

 

ゲーテは言いました。

その夢を失くして、生きてゆけるかどうかで考えなさい。

 

ぼくがイラストをかき始めた理由は、

マツブサさんを上手に描きたい。

それだけでした。

 

いま、ぼくはマツブサさんが描けません。

今まで居た「彼」は、立ち去ろうとしていた彼は、

「ボスグリ」で滅茶苦茶に破壊されてしまいました。

 

だから、ぼくはやっぱり株式会社ポケモンが許せない。

ぼくの人間関係を破壊し、空想を破壊し、夢を破壊し、様々な連鎖反応を起こさせた奴らが許せない。たとえ思い込みが激しいと言われたって、彼は戦友だったのです。

子供という時代を生き抜いてきた、たった一人の戦友だったのです。

 

だから、ぼくは苦情を出します。

 

2016年 12月 17日 42